絵画・造形教室 第15回「原始ケータイ電話をつくって話そう!」

絵画・造形教室

第15回
7月21日
テーマ「原始ケータイ電話をつくって話そう!」
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今回は糸デンワの制作です。3人でお話できる親子デンワを作ってみました。糸デンワ、こどもたちに聞いてみると、何人かはお家で作ってもらったことがあるようです。電話機は1876年にベルによって発明されたとあります。それから140年近く経つ訳ですが、今はケータイが当たり前、おっと最早スマホの時代です。通信世界はコンピュータの進歩で限りなく便利になりました。今や4歳児の20%以上がスマホを使っているようなことも記事になっています。効率と機能性の追求(無駄をはぶく)は近未来の人類にとって大切な要因なのでしょう。紙や絵具の質感はもちろんの事、ワビ、サビの感性がわからないような世代になりませんよう願うばかりです。

モニターで観る電話の歴史で、初期の電話機には皆ビックリ。人間の顔みたいな形に「これがデンワ?」といった反応。地球上あらゆるところに線でつながっていることには理解しがたい様子。なにしろ今は電波の時代ですから。今回当教室で制作する原始ケータイ糸デンワの理屈「声がコップの中で振動して糸に伝わり相手に届く!」の説明をしながら、コップの部分には「もしもし」からイメージする絵を描いてもらいます。お話しする相手は「誰」「何処」等色々と考えながら出てきた絵には、赤道が強調された地球や土星、宇宙人、波や深海など。こどもたちは科学的なことにも興味津々のようです。

出来上がった原始ケータイを使って親子でお話。ピーンと張った糸からは相手の声がはっきり聞こえ、その不思議さに満足のようでした。