絵画・造形教室 第23回「自分の未来を描く!」

絵画・造形教室

第23回
3月16日
テーマ「自分の未来を描く!」
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父兄の方の中にも自分の小さい頃を思い出しながら、懐かしく感じられたテーマではないでしょうか。自分の未来を描くって幼少では理解できないのではないかなどと思ってしまうことのようですが、そんな時期にこそこのような授業を受けた事を記憶させる事は大切だと思います。「何をする人になるか!」こどもたちにとっては未来に対する夢や希望で良いのです。ポジティブ・シンキング・アプローチ、これが将来の「自分らしさ」の発見につながっていくように思います。多種多様な職業形態の中、今回モニターで見せたのは黒川紀章の建築、六本木の新国立美術館。シンプル矩形の効率追求されたモダン建築のなかで、特徴的な柔らかさをまとう設計デザインが久しぶりに受け入れられた流れを大切に。今後一層エコロジカルで「もったいない」コンセプトの形態を評価する世相に進んでいくのではないでしょうか。

今回はメイン素材として布切れを使用してもらいます。絵具に比べ自由度がないため、その分考えながら切り取り、貼り込みをしなければなりません。将来のやりたい事を、こどもたちに訊いてみました。新幹線、電車の運転手、サッカー選手、お花やさん、消防士、科学者、植物学者、画家、ファッション・デザイナー、新聞記者、恐竜博士などの中、一番多かったのが建築家。それらのテーマはガウディをイメージした「月と空と森と海の建築」、「食品形で作られた都市設計」、「パズル形態機能のビル」など。画家志望のこどもは「天と地の交流」、新聞記者は「新聞紙面構成」なんと広告の部分もあります。「消防士」志望の女の子は独特の個性をもって布地を貼付けていきます。それぞれの「未来日記」の誕生です。