絵画・造形教室 第60回「富士山を描く!」

絵画・造形教室

第60回
8月20日
テーマ「富士山を描く!」
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富士山は日本の象徴として海外でもひろく知られていますね。高さは3776mで日本一。はるか遠くに見える優雅な山は、関東に住む人々にとってどのような想いを抱いていたのでしょうか。私自身、東京行き新幹線の窓から見た初めての富士山は、いまだ印象深く脳裏に刻まれています。思ったより近くに見え大きかったこと、白い頂と真っ青な空、そしてその山姿の美しさ、勇壮さに感動し、途中下車したくなってしまいました。まずは江戸時代、葛飾北斎の浮世絵の代表作「神奈川沖浪裏」を鑑賞です。大波とそれにもまれる三隻の船、絵の中心には富士山が、これ以上ないくらいの抜群の構成力で描かれています。さすが日本美術の代表作、この絵は見たことがあるこどもたちも多かったですね。次は「凱風快晴」、美しいシルエットと赤い山肌、青空に浮かぶ白い雲が印象的な作品です。それから明治期以降の大作家である横山大観、片岡球子などの作品を鑑賞。画家にとって富士山は、大切な対象存在そのものであったことでしょう。

着物の生地を切り貼りし、和紙と絵具を重ねたり、面白い表現の山肌や雲、湖やお花畑、金色の山頂などを組み込んで、見応えのある富士山が出来上がりました。