絵画・造形教室 第68回「オモシロ鯉のぼりをつくる!」

絵画・造形教室
第68回
4月15日
テーマ「オモシロ鯉のぼりをつくる!」
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5月5日は端午(たんご)の節句です。♪屋根よ~り~高い鯉の~ぼ~り~・・・懐かしの歌とともに、黒い真鯉、赤い緋鯉、青い子鯉の青空にたなびく姿が目に浮かびます。都会では自宅で大きな鯉のぼりを掲げることは難しくなりましたが、郊外に足を延ばすとあちこちの庭先で見ることができますね。鯉のぼりの歴史はそんなに古くなく江戸時代からの風習のようです。本来、男の子の出世と健康を願った行事ですが、今では緋鯉や子鯉を加え、家族の健康や安泰を願う象徴でもありますね。モニターで観た歌川広重の浮世絵には立派な黒い真鯉が描かれています。今でも大きな鯉のぼりになると、目も鱗も人が手描きで製作していきます。加須市の日本一100mの鯉のぼり、とにかくでか過ぎて大型クレーン車でしか揚げられません。そんな絵や写真を観たこどもたち、鯉のぼりに一層親しみを持ったようです。
今回は「描く!ひねる!編む!」の3つの工程を駆使してもらいます。先ずは3枚の画用紙に鱗として、自分のイメージした模様を描きます。赤い画用紙に同心円を描く、青い画用紙に色んな太さの線画を描く、黄色の画用紙に花模様、白には凹凸模様、黒にはグルグル竜巻模様など各自それぞれ好みの模様ができあがりました。次に描いた画用紙を筒状にしてひねっていきます。そしてひねった3本の筒を三つ編みの要領で編み込んで鯉の形に整えます。最後に頭と口の大きな筒状画用紙に三つ編み部分を入れ込んで、目玉を貼り模様を描いて完成です。平面に描いた絵を筒状立体にして、さらにひねり三つ編みにすることで、描いた鱗の見え方の変化を体験することができました。