絵画・造形教室 第80回「鳥の巣をつくる!」

絵画・造形教室
第80回
5月19日
テーマ「鳥の巣をつくる!」
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今回のテーマで力を入れたのは素材集めです。蔓を丸めたり編み込んだりしながら巣のベースをつくっていくのですが、その蔓や竹や樫の小枝、巣をのせるハナミズキの枝などはすべて自生のものや庭木から採取したものです。簡単に入手できるものと違い、規格外の形や表情の面白さがあります。そのような自然素材を組み合わせ、全体のボリュームやバランスを自分で考え工夫していきます。鳥の巣で想い浮かんだのは幻想絵画の巨匠ルネ・マグリット、さっそくモニターでワイガヤ鑑賞してみました。こどもたちが絵を観て自分の想ったことを積極的に述べ、指摘していきます。手前の塀の上に置かれ3個の卵が入った鳥の巣、その向こう遙か先に見える、岩山の鳥頭のシルエットと三日月が印象的な「アルンハイムの領地」。もう一つは海に浮かぶ壮大な鳥のかたちに白い雲が描かれた「大家族」、どちらもマグリットの代表作です。他にもカササギやヒヨドリ、みなが知ってるツバメの巣、親鳥が小鳥に寄り添うネスレのロゴマークについても鑑賞しました。
自分が親鳥になったつもりで、鳥の巣を制作してもらいます。蔓を形どるのが難しいかなと思っていたのですが、みんなサクサクと自分流に編み込んでいくのをみて感心しました。
毛糸や針金、木枝なども一緒に組み込み絡めながら、最後に自分で色付けしたゆで卵をのっけて完成です。各々の立派な鳥の巣ができたと思います。