絵画・造形教室 第85回「縄文人になって、土偶をつくる!」

絵画・造形教室
第85回
11月17日
テーマ「縄文人になって、土偶をつくる!」
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「土偶(どぐう)ってなーに?」をみんなで学習、埴輪(はにわ)との違いも学びます。土偶とは今から一万数千年前からの縄文時代につくられた土製の焼き物で女性の像が多く、豊穣と多産を祈る意味合いがあったものとあります。方や埴輪は古墳時代につくられ、人物、動物、器財、住居などをかたどったものが多く、古墳に並べるためにつくられた土製の焼き物とあります。作られた時代は土偶のほうが埴輪よりもかなり古く、時代背景(アニミズム信仰)などを考慮しても、その姿形は圧倒的に土偶のほうがエネルギッシュで根元的な魅力にあふれています。長野県茅野市の「縄文のビーナス」、山形県西ノ前の「縄文の女神」、群馬県吾妻出土の「ハート型土偶」、さいたま市出土の「ミミズク土偶」、縄文文化の宝庫である東北は青森の「遮光器土偶」や「合掌土偶」などどれもこれも素晴らしく、縄文の人々に感謝したくなりますね。モニターで観た土偶達にかなり刺激を受けたこどもたち、気分はもう縄文人、宇宙人。
今回は陶器用のテラコッタ粘土を使用、遮光器に髪飾りと首輪をアレンジしたフラ風「ハワイアン遮光器土偶」、ちょっと怖そう「ヘビの女王」と「怖いワニの王子さま」、愉快なトリオ「ぶたでか宇宙人、はなでかマン、おっぱいマン」、「カメ3匹の神殿」「キングサーモン」、かわいいイノシシやアシカなど身近な動物を土偶にした作品も。みんな活き活きとつくることができました。