第22回
2月16日
テーマ「音を聞いてイメージしよう!」
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先月は音楽でしたが今回は音。なんか音楽より難しそうな、いえいえそんな事はありません。先月の表現力に期待です。人間に備わっている感覚機能でよく言われるのが五感。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことですね。当教室の絵画・造形授業で行なうクリエイティヴな作業は五感だけでなく、それを超えた第六感を活性化する大切な行為なんです。五感だけでは解決しない心のあり方や、物事の成熟度を掴むインスピレーション、閃きや直感力の必要性を認識していただきたいと思います。
音を聞かせる素材は身近なものを中心に、カチカチ音の石ころ、カキーン音のスプレイ缶、ブヒャピヒャ音のペットボトル、モノによって異なる音のガラスコップ類、ブリキバケツやステンレス鍋、錫タライやプラスチックカップなど。まず皆でひとつひとつ叩いて音の違いを確認です。素材によって音が長く響いたり、すぐに終わってしまったり。それぞれの音が聞こえてくるのではなく、意識を集中して聴いてもらいます。同じガラス素材のワイングラスでもフィンランドグラス、バカラグラス、倉敷グラスでは全く音が異なります。低いカーン音から高く緻密なキーン音まで、高級グラスであるバカラはワイングラスも厚手の花瓶も形態は違え、密度の高そうな同じ音がしたのが面白い発見でした。みんなで納得、それから自分のお気に入りの音の表現です。完成した絵は音を総体的にとらえた「広がりと重なり」、「響く音」、「音のシャワー」、「ゾウさんの音の広がりと空の音」や、ペットボトルの「グニョグニョ広がる音」、プラスチックカップからの「怒りの音」など。最後はみんなでそれぞれ担当の素材を打ち鳴らしながらの即行演奏会。ドンカンピヒャブーキーン、これぞ感性、相手と間合いをとりながらの演奏です。こどもジャズマン、インプロビゼーションの王道ですね。