第36回
2015年5月17日
テーマ「傘に描く!」
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もうすぐ梅雨の季節、そこで今回は傘に絵を描いてもらいます。傘絵といえば有名なものにMoMA(ニューヨーク近代美術館)の「スカイアンブレラ」がありますね。さっそくモニターで確認、なんの変哲もない黒い傘なんですけれどその内側には青空と白い雲が描かれています。ユニークな逆転発想、雨の日でも差していて楽しい気分になれそうです。その他ポロックやリキテンスタイン、特にゴッホの「星月夜」、ダイナミックに描かれた渦巻きの星や月には惹かれたものがあったようです。
いざ描く段になってよくよく傘の表面を見てみると、思った以上に大きなカーブがあり、山あり谷ありで皆描き出しは慎重です。今までは平面や立体に描くことはあっても今回のような連続複雑カーブありの大きめな対象に描くのは初めてです。最初は躊躇しながらも夢中になり出してからはサ~クサク、ノリノリで作品完成。こどもたちの考えたタイトルは「雨の世界」、「海の中」、「虹の国」、「太陽と電車と噴火」、「願い事の傘(地球)」など。三歳半児の描いた「飛行機から見た地球」、四歳になったばかりの「山火事」なんてものもありました。絵の具もたっぷり使ったけれど個性もタップリあって面白い。授業の最後に「僕これ学校に持っていく!」、「私も!」と何人かが言い出しました。