今年は古事記編纂1300年

今年は古事記編纂1300年です。
古事記や万葉集は8世紀に編纂されました。
日本文学全集の第1巻には必ず入っているものの、いざ読もうとすると、重くとらえどころのない書物に見えてきます。

ところが、そこには私たち日本人の根っこのところの指標となるヒントがいっぱい!
まるでちりばめられた宝石の原石のように埋もれています。
「神話を語ることは、自らの中に眠っている日本人としての地下水をくみ上げる作業である」

古事記以前の日本人は、文字を使わずに暮らしていました。
日本語はありましたが、大事なことは、歌にして覚えていたのです。
「節がつくと楽しく覚えられる」これは現代人にもあてはまりますね。

私どもの教室では、一学期の古典の時間、古事記の中からヤマタノオロチとイナバノシロウサギを「語る」授業を設けました。

時には縄文・弥生時代まで遡って、その時の日本人が見ていた川はどんな色をしていたのか、どんな家に住み、どんな髪型で、どんな服装・・・
そんな子供たちの目線に立って、共に学んでゆきたいと考えています。

平成24年吉日 小学生 古典担当 江川 伸子