絵画・造形教室 第62回「線画で虹を描く!」

絵画・造形教室

第62回
10月15日
テーマ「線画で虹を描く!」
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一年ぶりの共作です。今回は自由に描いた曲線で大きな虹絵を描きます。まずはモニターで虹のお勉強、太陽の光が空気中の水滴によって屈折、反射して虹ができること、水滴のプリズム効果で七色の光の帯が見えること、順番に赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)であることなどなど。それから著名な虹作家である靉嘔(Ay-O)や線画のダイナミズムがすばらしい粟津潔の作品を鑑賞。いよいよ制作準備、みんなで画用紙を貼り合わせ大きなキャンバスをつくります。次にあみだクジで決めた自分用の画用紙に自分の考える「大切な目」を好きな位置に描きます。モニターで鑑賞したエジプトの「ホルスの目」や「猫の目」、「パパの目」、「金魚の目」、「お花の目」から「Wの目」、「UFOの目」など思い思いの絵を描いたようです。

さて、ここからが本題です。一人一人が順番に目と目を自由曲線で結んでいきます。他人の描く線画が大切に描いた自分の目の画用紙に浸食してきます。最初、違和感を覚えていたこどもたちも、ノリノリで線画を描き出しました。他人を受け入れる楽しさが伝わってくる不思議な目を組み込んだクネクネ曲線の絵ができあがりました。次に墨一色で描いた線と線の間に彩色し、自分の虹色を描いていきます。ウワァ~ッと元気がもらえるエネルギー満タンの作品が完成しました。大きな画用紙に描くことはこどもたちのストレスを発散させてくれる効果もあるようです。パワフルな絵が描けるようになったもんだなぁ。