絵画・造形教室 第16回「原始かざぐるまをつくってみよう!クッルクル!」

絵画・造形教室

第16回
8月18日
テーマ「原始かざぐるまをつくってみよう!クッルクル!」
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私の住む近所の農園には10本ほどの風車を立てた畑があります。気持ちよくクルクル回る風車を見ながら、いつかこどもたちと作ってみたいと思っておりました。風車というのは実にシンプルな構造ですが、その羽で出来た基本形は私たちの社会にはなくてはならない存在です。そう、回転エネルギーから電気を生み出す部品として使われていますね。風力発電、水力発電、火力発電、今なにかと話題の原子力発電等。モニターではそれらに使われているタービンの写真やオランダの風車をみながら羽の大切さを学びました。ちなみにオランダの風車の目的は発電でも粉引きでもなく、国土のほとんどが海面より低いため低地にたまった水を川や運河にひたすら汲み出すためのものだそうです。

制作で用意したパーツはペットボトル、アルミ棒、風車を挿すパイプなど。一つの心棒に二つの風車をセットして、ダブル風車を作ります。ペットボトルにあらかじめ切り込んでおいた羽を一枚一枚起こしていき、一つ目は右方向に角度をつけて、二つ目は左方向に角度をつけて折り曲げます。各自が羽に好きなように絵付けして組立て風に当ててみるとブーンブン、アララ、二つの風車はそれぞれ逆方向に回り出しました。羽に描いた絵も回り出すと広がったり飛び出してくるように見えたりして、静と動の見え方の違いにみんな興味を持ったようです。一見普通の課題でも、自分で作り体験してみることの大切さを再認識しました。